予防接種に対応しております
当院では、次の感染症に対する予防接種に対応しています。いずれも予約制となります。電話もしくは窓口での予約のみとさせていただいております。
以下のご説明は板橋区住民の方向けです。助成制度は各自治体で異なりますのでご注意ください。
当院で対応している予防接種
- 肺炎球菌ワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- インフルエンザワクチン
- 新型コロナワクチン(現在対応しておりません)
- RSウイルスワクチン
肺炎球菌ワクチン
ニューモバックスⓇNP <23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン>
市中肺炎の起炎菌として最も多い、肺炎球菌に対する予防接種です。皮下注射で行います。市中肺炎とは、一般の社会生活を送っている人、すなわち健康な人あるいは軽度の病気を持っている人に起きる肺炎のことです。予防効果を持続させるためには、5年間隔で再接種が必要です。
助成を受けて接種を受けることができる対象者には、板橋区から予診票が送られているはずです。接種を受ける際にお持ちください。助成を受けることができるのは最初の1回のみとなっています。2回目以降は全額自己負担での接種となります。
接種費用
板橋区の予診票をお持ちの方 | 1,500円 |
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生活保護受給者 | 無料 |
助成の対象者ではない方 | 8,500円(当院における費用) |
適正使用ガイドラインを遵守して接種しておりますので、使用条件を満たしているかを確認する必要があります。そのため予約制で行っておりますのでご理解ください。
帯状疱疹ワクチン
2種類あります。それぞれ特徴がありますので、各自でお選びいただくことになります。簡単に書くと、予防効果は高いが値段も高いワクチンと予防効果は劣るが値段は安いワクチンということになります。
接種費用の助成は、どちらか一方のみです。すでにビケンⓇを接種して助成を受けた場合、あとからシングリックスⓇを初めて接種するとしても全額自費となりますのでご注意ください。
シングリックスⓇ <乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン>
50歳以上の方を対象とした、帯状疱疹予防のための不活化ワクチンです。筋肉注射で行います。2回接種(2-6ヶ月あけて)が推奨されています。発症予防効果は10年以上持続して、97%と報告されています。
板橋区に住民登録のある満50歳以上の方は、接種費用の一部助成を受けることができます。助成を受けられるのは、シングリックスの場合は生涯に1度(2回接種)です。接種に必要な予診票はこちらにありますので、本人確認書類(板橋区民であることがわかるもの)をお持ちください。
接種費用
2回接種 | 21,000円 x 2回(当院における費用) 板橋区からの助成金 10,000円 x 2回となりますので、 窓口での支払い金額は差額の残り(11,000円 x 2回)です。 |
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適正使用ガイドラインを遵守して接種しておりますので、使用条件を満たしているかを確認する必要があります。そのため予約制で行っておりますのでご理解ください。
ビケンⓇ <乾燥弱毒性水痘ワクチン>
水疱予防もしくは50歳以上の方を対象とした帯状疱疹予防のための弱毒化生ワクチンです。皮下注射で行います。帯状疱疹の発症予防効果は5年間持続しますが、50%程度ですのでシングリックスには劣ります。
シングリックスと同じく、板橋区に住民登録のある満50歳以上の方は、接種費用の一部助成を受けることができます。助成を受けられるのは、シングリックスと同様、生涯に1度(1回接種)です。接種に必要な予診票はこちらにありますので、本人確認書類(板橋区民であることがわかるもの)をお持ちください。
接種費用
1回接種 | 7,500円(当院における費用) 板橋区からの助成金 4,000円となりますので、 窓口での支払い金額は差額の残り(3,500円)です。 |
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* 帯状疱疹は、多くの方が子供の頃に感染する水疱瘡(みずぼうそう)と同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus: VZV)」が原因で発症する病気です。 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は水疱瘡が治った後も、ウイルスは神経の中に症状を出さない状態で長年潜んでおり、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下するとウイルスが再び活性化し、帯状疱疹として発症します。帯状疱疹の発症には、加齢による免疫能の低下が関係しており、50代から加齢と関連して帯状疱疹の発症率が高くなります。帯状疱疹になった患者さん全体のうち、約7割が50歳以上と報告されています。
適正使用ガイドラインを遵守して接種しておりますので、使用条件を満たしているかを確認する必要があります。そのため予約制で行っておりますのでご理解ください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザHAワクチンⓇ <不活化ワクチン>
インフルエンザ予防のための不活化ワクチンです。 皮下注射で行います。 接種回数は13歳未満で2回、13歳以上では1回です。 生後6か月以上のすべてのひとで接種が推奨されています。 助成の有無から、定期接種(65歳以上および60-64歳で基礎疾患のある方)と任意接種(生後6か月未満の乳児と定期接種対象者を除く全ての方)に分かれます。
板橋区に住民登録のある定期接種対象の方(65歳以上および60-64歳で基礎疾患のある方)は、接種費用の助成を受けることができますので、窓口での自己負担額は2,500円です。 助成を受けられるのは、接種期間中に1回です。 接種に必要な予診票は対象者には郵送されます。 届いていない方は、板橋区保健所(健康生きがい部 予防対策課 予防接種係 03-3579-2318)にお問い合わせください。
接種費用
板橋区の予診票をお持ちの方 | 2,500円 |
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生活保護受給者 | 無料 |
助成の対象ではない方 | 4,000円 |
適正使用ガイドラインを遵守して接種しておりますので、使用条件を満たしているかを確認する必要があります。そのため予約制で行っておりますのでご理解ください。
RSワクチン
RSウイルスワクチン「アレックスビーⓇ」 <筋注>
RSウイルスによる感染症を予防のためのワクチンです。 RSウイルスは、乳幼児や高齢者に重篤な呼吸器感染症を引き起こすウイルスで、特に冬季に流行します。 主な症状は風邪に似ていますが、重症化すると気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。 日本では、RSウイルスによる60歳以上の成人の入院が約63,000人、院内死亡が約4,500人と推定されています。
RSウイルス感染症には効果的な治療薬がないので、主な治療法は症状を緩和する対症療法しかありません。 これまで予防ワクチンはありませんでしたが、2024年1月にRSウイルスワクチン「アレックスビー🄬」がGSK(グラクソ・スミスクライン)から国内で発売されました。 ウイルスを構成するタンパク質の一部と、ワクチン効果を高めるために使用されるアジュバンド(補助剤)を組み合わせて作られたワクチンです。 不活化ワクチンの一種に分類されています。
対象者
① 60歳以上の方
② 50歳以上の基礎疾患を持つ方
(慢性肺疾患、慢性心血管疾患、慢性腎臓病または慢性肝疾患、糖尿病、神経疾患または神経筋疾患、肥満、それ以外で、医師が本剤の接種を必要と認めた者)
効果
RSウイルスによる下気道疾患(肺炎、気管支炎など)を予防します。 60歳以上の成人(約25,000人)の臨床試験では、接種後1年の間、RSウイルスによる下気道疾患を約82.6%予防しました。 基礎疾患を持つ60歳以上の成人では予防効果は約94.1%と高い有効性を示しました。 2年目には60歳以上での有効性は67.2%まで下がりますが、少なくとも3年目までは臨床的な有効性は持続すると考えられています。
副反応
筋肉注射ですので、注射を打った部位の痛みや赤くなったり腫れたりすることはあります。 重篤な副反応はまれです。
接種費用
任意接種のため助成はありません |
27,500円(税込) |
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適正使用ガイドラインを遵守して接種しておりますので、使用条件を満たしているかを確認する必要があります。そのため予約制で行っておりますのでご理解ください。